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終活の取り組みの一環として、仏教を勉強してみてはいかがでしょうか。心のビタミン剤になります【ほっと一服:番外編第7弾】

1.「曹洞宗」は誰が始めたの?

曹洞宗は鎌倉時代(1185年~1333年)に開祖された禅宗のうちの一つの宗派です。

道元(1200~1253年)が開祖しました。

禅宗にはもう一つ、栄西(1141~1215)が開祖した「臨済宗」があります。

道元は、1223年に、中国の当時「宋」の国に渡ります。

宋の天童山景(てんどうさんけい)徳寺(とくじ)で、如(にょ)浄(じょう)禅師に出会い、自分の求める師であるとして、道元は如浄禅師の下に参禅して悟りに達しました。

道元は、1227年に日本へ帰ってきます。

帰国後は、京都の建仁寺、山城(京都府)の深草(観音導利興宝林寺(興聖寺))を経て、1244年に、越前志比圧(しいのしょう)に大仏寺を開き、1246年に、大仏寺を「永平寺」と改めました。

永平寺は以下のホームページをご覧ください。

 【公式サイト】大本山永平寺ホームページ (daihonzan-eiheiji.com)

なお、曹洞宗の大本山は上記永平寺と横浜市鶴見の總持寺です。

總持寺については以下のホームページをご覧ください。

曹洞宗大本山總持寺 (sojiji.jp)

 

2.「曹洞宗」の宗旨・特徴は何?

曹洞宗の特徴を知るためには「曹洞宗宗(しゅう)憲(けん)」見ると分かります。

そこには、「本宗は、仏(ぶっ)祖(そ)単(たん)伝(でん)の正法(しょうぼう)に従い、只管(しかん)打坐(たざ)、即(そく)心(しん)是仏(ぜぶつ)を承(じょう)当(とう)することを宗旨としる(宗旨第3条)」とあります。

「只管打坐」の「只管」とは、“ひたすら” “いちずに”ということ、「打座」とは、座禅をすること。つまり、「只管打坐」とは、ひたすら座禅をすることです。

「即心是仏」とは、ひたすら座禅をするときに、煩悩に染まった汚れた心をさしはさむすきがないことをいいます。静寂無心が即(直ちに)仏の涅槃(*)の世界となります。

そのことを最初に語ったのがお釈迦様であり、日本で『正法眼蔵』に著し、語ったのが道元です。

 

(*)涅槃とは最高完全な悟りであり、悟りの完成です。

なお、即心の心は、仏になるべく努力をする人の心であり、それは真心であり、真実心であり、自性清浄心でなければなりません。まして、決して邪心邪念ではあってはならないのです。

「しかあればすなはち、即心是仏とは、発心・修行・菩薩・涅槃の諸仏なり。いまだ発心・修行・菩薩・涅槃せざるは、即心是仏にあらず」と道元は言っています。

 

 

 

3.「曹洞宗」の代表的なお経は何?

代表的なお経に『修証義』(しゅしょうぎ)があります。

明治20年代に編集されたものです。

これは、道元が著した「正法眼蔵」(しょうぼうげんぞう)95巻の中から24巻を選び、その中の文章を適宜抜粋して作成されたものです。

内容は以下のとおり第1章~第5章により構成されています。

①総序(そうじょ)

②懺悔滅罪(さんげめつざい)

③受戒入位(じゅかいにゅうい)

④発願利生(ほつがんりしょう)

⑤行持報恩(ぎょうじほうおん)

全体の大まかな内容は以下のとおりです。

仏と断絶した凡夫(ぼんぷ)が努力でさとりにいたるというのでなく、仏の<縁起(えんぎ)>という真理の智慧(ちえ)とさとりは慈悲となって、すべての人々を包みこんでいるから、そのさとりを信じ確かめる修行を続けていくところに仏の命が持続するという教えである。

 

『修証義』は、曹洞宗の教えの確かさをきちんと明文化した希望の聖典。

制定されてから徐々に普及していき、在家檀家信徒の回向を主とした法要に読誦(どくじゅ)されるようになりました。

 

4.「正法眼蔵」とは何?

NHKテキスト(2016年11月)正法眼蔵の仏教思想家「ひろさちや」氏が以下のとおり述べています。

『正法眼蔵』というタイトルの「正法」は、正しい教えという意味です。

釈迦が説いた教え、つまり「仏教」そのものです。

お経を読む者には、経典を解釈する力、すなわち「智慧(ちえ)」が必要となり、そのような「智慧」を禅者たちは“眼”と表現しました。曇りのない眼でみたとき、わたしたちは対象を正しく捉えることができる。蔵に納められた経典も、そのような「眼」でもっても読み取れば、仏の教えを正しく理解できるのです。それを『正法眼蔵』と呼びます。

道元は 釈迦の正法を正しく読み取る智慧を、弟子たちや後世のわれわれに教えようとした。それが『正法眼蔵』とういう書物です。

以 上

「ひろさちや」氏については、以下のサイトを参照してください。

ひろさちや – Wikipedia 

 

『正法眼蔵』は、日本寛喜3(1231)年8月、道元満31歳から、建長5(1253)年正月の満53歳までの、23年間にわたる説法を和文で書き綴ったものです。

 

 

5.鎌倉時代の仏教には曹洞他、何があったの?<参考まで>

武士の時代を迎え仏教は貴族だけでなく、武士、庶民にも信仰されるものになり、日本に深く根を下ろしました。

以下6宗を掲載します。

(1)浄土教系(他力本願)

①浄土宗

開祖:法然(1133~1212)  主著:『選択本願念仏集』

特徴:ひたすら念仏(南無阿弥陀仏)を唱えれば極楽浄土に往生できるという専修念仏を説く。

②浄土真宗

開祖:親鸞(1173~1262)    主著:『教行信証』

特徴:法然の教えを徹底し、煩悩の深い悪人こそが救われるとする悪人正機を説く。

③時宗

開祖:一遍(1239~89)   主著:『一遍上人語録』遊行52代一海が編集

特徴:すべての人が念仏によって救われるという教えを踊念仏によって広める。

(2)法華経系(天台宗系)

①日蓮宗(法華宗)

開祖:日蓮(1222~82)  主著:『立正安国論』

特徴:題目(南無妙法蓮華経)を唱えれば救われると説く。法華教こそ釈迦の教えとし、 他宗を排撃して幕府の迫害を受ける。

(3)禅宗系

①臨済宗

開祖:栄西(1141~1215)  主著:「興禅護国論」

特徴:坐禅をし、公案を解くなどの修行によって悟ると説く。幕府の保護を受ける。

②曹洞宗

開祖:道元(1200~53)     主著:『正法眼蔵』

特徴:ひたすら坐禅をすること(只管打坐)を説き、修行そのものが悟りであると説いた。

 

【参考書籍:以下の書籍から適宜抜粋】

〇NHKテキスト(2016年11月)正法眼蔵

〇曹洞宗のお経(わが家の宗教を知るシリーズ)(2015年6月30日 第14刷発行)

〇「修証義」入門(2010年4月15日 初版第1刷発行、著者:有福孝岳)

 

以 上。

 報告者は、じょう行政書士事務所 行政書士 城 哲士 でした。

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